* File 2:発病 *



平成11年9月の胃カメラの検査で、十二指腸潰瘍が発覚し、
その後、近所のM胃腸科外科に貧血と十二指腸潰瘍の治療に通う。


その治療の経過中、異常な下痢が始まり、この病院でも、
ずっと下痢について相談・治療はしてきたのだが、
一向に症状は良くならず・・。

途中、子どもがM小児科にかかったときに、
内科も診てくれるということで、自分の病状の相談もして、
下痢止め・腹痛止めなどの投薬をしてもらっていた。
が、殆ど気休め状態(TT)。


そして、運命の
平成12年3月9日がやってきたのです。


ここ2〜3日、38度代の熱がずっと続いていた。
”発熱=風邪”と思い、解熱剤を飲み、安静にしていたが
一向に良くならず、腹痛も伴ってきた為に上述のM内科へ。


激しい腹痛を訴えた為、お腹を触診。
私が腹痛を起こしていた下行結腸のあたりが固くなっているとのこと。
腸が炎症を起こしている可能性があるので、
M胃腸科外科へ行って、レントゲンを撮ってもらうように言われる。


M胃腸科外科へ。レントゲンの結果、先生曰く、
「腸の状態があまり良くないので、地元の総合病院の内科へ
紹介状書くから、今すぐ行って。」と言われる。
看護婦さんには、「救急車呼ぼうか?」とまで言われ、
ここで初めて、”うっそ〜?そんなにヤバイことになっているの・・?”と
ちょっと焦り出す(^^;)。

(ちなみに病院へは、タクシーで行った)

総合病院の内科へ行ってはみたものの、この時の担当のO医師と
いうのが最悪で、私が症状を言うと、
「そんなことをわしに言われても困るわー。
わしにどーせぇ言うんじゃー。」と
いい年をしたおっさんが、
しかも地元では●臓の権威とまで言われている人が、
患者の私を目の前にして、
紹介状を書いたM胃腸科外科に対するグチを
延々と言うのですよ。
”そんなこと私に言われてもー!それはこっちのセリフじゃー!”


そして、とりあえずのように2時間ほどかかって点滴。
点滴が終わる頃、やって来たO医師が、
「今からお腹の詳しいレントゲンを撮るから」と言って、
訳のわからないまま、MRIへ。

その結果、言い渡されたのが、
「今、お腹のレントゲンを撮った結果、
あなたの腸が凄く細くなっていて、発熱も下痢も腹痛も
その腹部の炎症から来てるものだと思われます。
私たちは、おそらく、”クローン病”という病気だと思ってるんだけど、
それは詳しい検査をしてみないと、
クローン病か、クローン病によく似た潰瘍性大腸炎か
或いはその中間のものかわからないので、
今はその三つの病名の疑いがあるということです。」と。


「?・?・?」
それでも、まだ、自分がどれだけ大変な状況の中にあるのかと
いうことが理解出来ていなかった私に、
続けて医師はこう言った。
「じゃあ、今から入院してもらうから」


「えっ?(・・;)」
「何で?」
”もしかして、私って、そんなに重症なん?ただの腹痛で?
うっそじゃろ〜?ほんで羊がどうしたって??”と思いつつ、
「じゃあ、とりあえず入院準備するのに、1回家に帰らしてください。」
と、当然のように言った私の言葉に、
「いや、それは出来ない。あなたの為に、今すぐ入院することを
お勧めします」と言われて、
「じゃあ、自宅に連絡だけさせてください」と言って、
自分でも何が何だか訳のわからないまま、
「ごめん、今日帰れんなった。入院だってぇ・・」と言いつつ、
車椅子に乗せられ、外科病棟へと運ばれたのでした。

そうそう!この時の私、内科ではなく、外科入院だったのですよ。
何でも、症状があまりにも悪い為、
”切ることを前提にした入院”だったそうで・・・。
この時の、内科→外科へバトンタッチした時の
内科のO医師の嬉しそうな顔ときたら。
大きなお荷物からやっと開放されてホッとしたって顔してましたね^^;
さいってー!!


そうして、生まれて初めてのIVHを装着(?)させられ、
前途多難な第1回入院生活が始まるのでした・・・