*File 3:第1回入院生活F*



その8:入園準備・幼稚園入園式

入院前、「入園式までは、まだまだ時間はた〜ぷりっ」と
思っていた私は、何一つ見事なまでに、
幼稚園の入園準備というのをしていませんでした^^;

実は入院中の一番の気がかりは、
幼稚園で使う、通園バッグとシューズ入れを
いつ、どうやって作ろうか・・・ということでした。
(↑手作りにこだわる性格なもんで^^;)

幸いなことに、看護婦さんとは仲良くしていた私^^
特に、いつも気にかけてくれ仲良くしてくれていた看護婦さんに
「何かあったら何でもいいから言ってね」と言われたときに、ダメ元で、
「ミシン・・持ってきたらダメかねぇ・・・?」と聞いたところ、
「特別に!」ということで、婦長さんから許可を得て、
ミシン持ち込みに成功しました^^

あとは、恐怖のお名前書き書きが待っていたので、
保育園の卒園式の時は、当日の午前中だけの外出許可をもらっての出席でしたが、
今回は、それだけでは時間的に間に合わないということと
前回に比べると、病状も落ち着いているということで、
前日からの外泊許可を得ての入学式出席となりました。
(しかしこれがあとで仇となる(T□T))

久しぶりの私の姿に、子どもたちは大喜びで、
「おかーさん、おかーさん」を連発でしたが、
私には”お名前書き”という重大な任務があったため、
子どもたちの相手もそこそこに・・。
そして、何とかお名前書きも終了し、無事入園式も終了。

しかし、そのあと事件発生!
前回と違って、今回は外泊許可ということで、
一泊してしまった為に、すっかり勘違いしてしまった人が・・。
そう、それは上の息子でした^^;

無事入園式を終え、
「じゃぁ、お母さん病院に帰るけんね」と私が言うと、
泣くわ、泣くわ・・・。
しかも、大きな声を上げて泣くのではなく、
涙を必死でこらえようとして、静かに泣くのですよ・・。
これ、めっちゃキツイっす(泣)。

というわけで、外泊許可の時間は、お昼までだったのですが、
急きょ病院に連絡して、「食べないこと!」を約束して、
帰院時間を夕方まで延長してもらいましたとさ。



その9:栄養指導・退院

食事開始よりも、ずっと期待して、ずっと楽しみにしていたのが
実はこの、退院前の『栄養指導』でした。
何せ、これからの一生の問題が掛かってくるのですから!

質問したいこと、い〜っぱいメモって、
栄養士さんの登場を待っていたのですが、
いざ現れた栄養士さんに、色々と質問をしてみたところ、
私が期待していたような、ハッキリとした回答というのが
なかなか返って来ず・・・。
「うーん・・どうなんだろう。いいんじゃないのかなぁ・・。」的な答え方が
大半だった為、期待が大きすぎた分、ガッカリ度も大きかったというのが
正直な気持ちでした。

そうなると、必然的に食事のことは、
自分自身で勉強しなければいけない!と思い、
”これからも、どんどん増えてくるクローン病。
私が発病して一番困ったことは、「食事」の問題。
でも、これは私だけの課題ではなく、
クローン患者皆の課題のはず。
だったら、どうせ勉強するんなら、きちんと栄養士の資格を取って、
自分の為だけでなく、たくさんの人の役に立ちたい”と
考えたのです。

しかし、この夢は、無残な形で、すぐに敗れる(TT)
私、栄養士の資格っていうのは、通信教育で取れるって、
ずっと思ってたんですけど、問い合わせてみたところ、
国家試験というのはなく、短大若しくは専門学校で勉強して
卒業と同時に資格を取得できるというのが現在のシステムらしく
(※H12.4現在)
泣く泣く諦めました。

この時は、”人がせっかく難病とたたかって、前向きに生きて
行こうとしているってゆうのに・・・”と、
さすがの私も、ちょっと凹んでしまいました。

結局あれから、栄養士に替わる、
”私に出来る何か”を、未だに探し中です^^;