*File 3:第1回入院生活B*



その3:卒園式

やはり入院と言われて、一番の気がかりは、子どもたちのことでした。
入院当時、上の子は5才4ヵ月(幼稚園でいう年中)、
下の子は1才3ヶ月でした。

特に上の子は、2年間通った保育園の卒園式を3月19日に控えていて、
4月からは幼稚園入園と、環境が一変する為、
母として、大事な時に何もしてやれないという
情けなさと申し訳なさでいっぱいでした。

入院が決まった時点で、「卒園式には出れるよね?ね?」と
卒園式のことしか頭になかった私^^;
入院当初、主治医から「卒園式は諦めてくれ」と言われても、
何度も何度も何度も何度も(←しつこい^^;)お願いし続けて、
結果的に、『大腸ファイバーの検査をすること』と引き換えに
卒園式出席を勝ち取った私!!

そして卒園式では、もーぼろぼろ。
卒園式のメインである、卒業証書授与では、
名前を呼ばれた園児たちが、園長先生のところへ行って、
園長先生の渡してくれる証書を受け取って席に戻るのですが、
みんなが黙って証書を受け取っているなか、息子だけが、
大ーきな声で「ありがとうございました」と言ったのですよぉー(涙)
その姿に母はもぅ、涙ぼろぼろ(TT)
「いやーん、コモタクぅ。かっこえー、かっこえすぎー

というのも、息子はとっても恥ずかしがりっ子なのですよ。
だから、大勢の人を前に、大きな声で「ありがとう・・・」と言うことが、
彼にとってどれだけ勇気のいる行動だったかと思うと・・・。
彼は彼なりに、私は卒園式には来れないかも・・と密かに覚悟をしていたようで、
だからこそ私が卒園式に出席できたことがムチャクチャ嬉しかったんだと思います^^

式が終わってから、息子の事を可愛がってくれていたある先生に、
「○○くんが呼ばれた時お母さんを見たら、お母さんが泣いてるから、
それを見て私ももらい泣きしたわぁ。」と言われてしまいました。
保育園でも、母親が入院して側にいなくても、けなげに頑張っている姿が
先生方にはいじらしく思えたのかもしれません。

えぇはなしゃぁー(涙)